SONY ハイブリッド ハイレゾ対応イヤホン XBA-H3 購入レビュー 【1】購入・開封・音質レビュー編

久しぶりのオーディオネタは、SONY初のハイブリッド ハイレゾ対応 イヤホン XBA-H3を購入しましたので、ご紹介したいと思います。


実は、今まで国産メーカーのイヤホンを買ったことが無く、購入したことがあるのは、海外メーカーイヤホンである以下の製品でした。
Shure:SE535LTD・SRH1840(※SRH1840はヘッドホンですが)
・Ultimate Ears(アルティメイトイヤーズ):Triple.fi 10 PRO
SENNHEISER(ゼンハイザー):IE800
Etymotic Research(エティモティック・リサーチ):ER-4S
※FitEar(須山補聴器)のMH334は国産メーカーですが、カスタムIEMなので例外とさせてください。


今まで、国産メーカーイヤホンを購入しなかったのは、名だたる海外メーカーイヤホンと比べると国産メーカーイヤホンは、今一つな印象があったのと、購入する決め手に欠ける印象が個人的に拭い切れなかったからです。


今回、XBA-H3を購入したきっかけは、バランスド・アーマチュア(BA)ユニットとダイナミック型ユニットを両方搭載したハイブリッド仕様であり、MMCX端子(厳密には規格に添っていないので“独自端子”としている模様です)の為、Shure SE535LTDのケーブルと同じ規格なので、この規格に沿ったケーブルと着脱・交換が可能な点、価格も3万円超程度であり、各方面(音元出版のVGP2014を受賞[インナーイヤー型ヘッドホン(3万円以上5万円未満)部門]、同じく音元出版のAV・ホームシアターポータルサイト、Phile-web[ファイル・ウェブ]のXBA-H3のレビュー http://www.phileweb.com/review/article/201311/05/983.htmlが高評価であり、価格.comでのヘッドホン・イヤホン 人気ランキングの売れ筋ランキング2位、注目ランキング1位(2013/12/8 現在)ですし、価格.comの満足度・レビュー、口コミ評価が非常に参考になりました)の評価が高かったからです。


特に、個人的にはBAユニットとダイナミック型ユニットを両方搭載したハイブリッド仕様で、両方良い所取りであることにかなり興味がありました。


それでは、早速XBA-H3を開封したいと思います。


まずは外箱です。


裏面です。


さすがXBA-Hシリーズ最上位機種だけあってか、箱に高級感があります。
シンプルな黒い箱に銀色のSONYロゴが入っており、カッコイイです。


黒い箱を開けてみると、XBA-H3が出てきました。
ハウジングがブラックシルバー?色で、鏡面加工されておりカッコイイです。


付属品を出してみました。説明書とシリコンフォームイヤーピース、キャリングケース(この中に、ハイブリッドイヤーピース、クリップ、コード巻取り、スマートフォン用リモコン・マイク付きコードが入っています)になります。


実際に購入して試聴した感想等について、良い点と悪い点をそれぞれ挙げたいと思います。
試聴構成ですが、DAPはHiFiMAN HM-901、ポタアンなしXBA-H3直挿しになります。


○良い点
・コストパフォーマンスが高いです。e☆イヤホンさんで購入しましたが、3万円弱の価格の割にはハイエンドイヤホンに引けをとらない音質です。
 ※3万円が安いと感じるかは人次第だと思いますが、先日購入したMH334は約15万円しましたし、IE800は6万3千円で、比較すると約半額なので個人的には安いと感じました(^^;)
・音質が素晴らしいです。
  MH334やIE800と比べると、音質の傾向が異なるので単純には比較できませんが、それらと比較しても引けをとらない程音質が良いと感じています。
  音の傾向としては、低域が強い傾向があります。ただし、低域のレスポンス(スピード・アタック感)が非常に良く、低域の重心は低すぎず、高すぎないレベルです。臨場感・音場は広くヘッドホンで音楽を聴いているようで、ライブ音源との相性が良かったです。中域は低域が強めなせいか、ちょっと埋もれてしまっているような印象を受けましたが、高域は繊細で伸びやか、解像度も高いと思います。総じて低域・中域・高域のバランスが秀逸です。
音楽のジャンルは問わず、どんなジャンルでも合うと思いますが、ロック・テクノ系のジャンルが特に合うと感じました。この点はMH334に近いかも知れません。
・リケーブルが可能です。断線した時・音の傾向を変えたい時にケーブルを換えることで、修理が不要だったり音の傾向を変えることができるのは魅力だと思います。
 ※ちなみに、HM-901用として、フジヤエービックさんで購入した、バランスケーブル Bispa BSP-HPCL-UPFEPM4と純正ケーブルから換えて、HM-901で聴いてみましたが、低域が弱くなり、高域が良くなり解像度も高くなった印象でしたが、純正ケーブルの方が音のバランスが良い印象だったのと、XBA-H3”らしさ”が感じられるのは純正ケーブルでしたので戻してしまいました(^^;)


バランスケーブル Bispa BSP-HPCL-UPFEPM4へ換装したXBA-H3です。


純正ケーブルへ戻した(^^;)XBA-H3です。


XBA-H3でのリケーブルに興味がある方は、e☆イヤホンさんのこのブログ記事(【リケーブル特集】XBA-H3、H2に使えるリケーブルそして音質レビュー:http://ameblo.jp/e-earphone/entry-11682228282.html)を見ると、非常に参考になると思いますので、ご覧になってください。
・付属品が豊富です。イヤーピースもハイブリッドイヤーピース(SS・S・M・L)とシリコンフォームイヤーピース(S・M・L)が付属しますので、大体の方はいずれかのイヤーピースで合うと思われます。また、通常のケーブルとは別にスマートフォン用リモコン・マイク付きコードが付属しますので、スマホで音楽を聴きたい方への配慮がされており、好感が持てます。


×悪い点
・ハウジングが汚れやすいです。ハウジングを触ると指紋がべったり付きます。
・ハウジングかなり大きいです。気になる方は一度試着してみることをオススメします。
・イヤーピースが合わなく(私は)、すぐに耳が痛くなります。
 ※これには個人差があるとは思いますが、ハイブリッドイヤーピースでは音質に満足が出来なかったのと、普段聴いているボリュームで音楽を聞いている(大きめの音量)と音漏れしそうだった為、ハイブリッドイヤーピースより装着安定性と遮音性が良いと謳っている、シリコンフォームイヤーピースのSを使って聴いていたのですが、すぐに耳が痛くなってしまうことが最大の弱点だと思いました。
・イヤーピースと装着が合わないと感想が変わります。
 ※良い点で音質が素晴らしいと書きましたが、COMPLY Ts-200で聴いた場合の話になります。純正になると評価が下がります。


XBA-H3の良い点、悪い点は上記の通りで価格のわりに音質が素晴らしく、買って良かったと思ったのですが、最大の問題として、耳がすぐ痛くなるので困っていました。音質は犠牲にしたくないけど、耳が何とか痛くならないものかと思って色々と調べていたら、解決方法がありました。


それは、イヤーピースを純正では無く、他社製品のイヤーピースを使うことでした。COMPLY (コンプライ) イヤホンチップ Ts-200がXBA-H3で使えるとの情報がありましたので、Ts-200のMサイズ 5ピース入りをAmazonで買いました。
Amazonから届いたら、早速純正イヤーピースから、Ts-200に付け替えておそるおそる装着してみたところ、耳が痛くならない!そればかりか、純正と比べると明らかに音質が向上しました。装着性が高くなったことによって、元々良かった低域のレスポンスが更に向上しました。また解像度も良くなった印象です。
XBA-H3の純正イヤーピースが合わなかった方は、COMPLY (コンプライ) イヤホンチップ Ts-200を試してみてください。XBA-H3のポテンシャルを最大限に引き出す、Ts-200、本当にオススメです。
よろしければ、下記AmazonのTs-200リンクからどうぞ。また、合わせてXBA-H3のリンクも貼っておきます。私はAmazonでXBA-H3を購入していませんが、Amazonポイントが約3600ポイント(その代わり価格はちょっと高いですが、3600ポイントあればTs-200を無料で買ってしまえ、お釣りもきますので合わせて買ってしまうのが良いかと)付くのと、お急ぎ便で注文すれば即日配達してくれるのでオススメです。


素晴らしいイヤーピース、COMPLY Ts-200
(※写真は既に1セット使ってしまっているので4セットしかありませんが、実際は5セット入っています)


■COMPLY (コンプライ) イヤホンチップ Ts-200
Amazon.co.jp:COMPLY (コンプライ) イヤホンチップ Ts-200 ブラック Mサイズ (5ペア)


SONY 密閉型インナーイヤーレシーバー XBA-H3
Amazon.co.jp:SONY 密閉型インナーイヤーレシーバー XBA-H3



最後に、XBA-H3で聴いた、音楽で良かったと感じたサンプルを載せますので、ご参考に頂ければ幸いです。


capsule:more more more、JUMPER、Love or Lies 等がスピードがありズンっとくる低音を感じれ、ピッタリだと思います。
Perfume:いずれの曲との相性も良いですが、特に良いのがテンポが速くて低域が強めだったりアタック感が強い曲である、GAME、シークレットシークレット、Dream Fighter、ねぇ、Hurly Burly、Spring of Life、Enter the Sphereチョコレイト・ディスコ(2012-Mix)、Party Maker、Spending all my time、Sweet Refrainが良いと感じました。
moumoon:FULLMOON LIVE SPECIAL 2011 〜中秋の名月〜 ライブ音源では、臨場・残響感を感じられ、ボーカルのYUKAさんの声も伸びやかで刺さることなく、綺麗に聴こえます。
Kiroro:XBA-H3はハイレゾ対応ということで、e-onkyo musicで購入したハイレゾ音源(flac 96kHz/24bit)キロロのいちばんイイ歌あつめました を聴いてみましたが、ハイレゾ音源らしい高解像でありながら、玉城さんの優しく伸びやかな声が刺さることなく、しっかりと表現できており、いずれの曲も気持ち良く聴けました。


今回はここまでとさせて頂き、リケーブル等をしたら、XBA-H3の改めてレビューを紹介したいと思います。最後までお付き合い頂きありがとうございました。