須山補聴器 FitEar MH334 Custom Ear Monitors 購入レビュー 【1】耳型(インプレッション)採取、オーダー編


仕事が忙しかったり、体調不良が続き、久しぶりの記事更新になってしまいました。


久しぶりの記事は少し記事にするのが遅くなりましたが、以前よりFitEar MH334とMH335DWの試聴と耳型(インプレッション)採取の予約をしていたのですが、9月21日に試聴とインプレッション採取をしに須山補聴器銀座店へ行ってきた内容をご紹介したいと思います。


本題の記事に入る前に少し購入に至ったまでの経緯となぜ数あるカスタムIEMの中から、FitEarを選択したのか、をお話します。そもそもIE800等の価格が高いイヤホンの次のステージのイヤホンとなると、カスタムIEMがあり、カスタムIEMのレビューを見ると、まず何といっても自分の耳型から作成する為、フィット感が抜群であり、音漏れ、遮音性が通常のイヤホンとは比較にならない点、自分の耳とぴったりなので、音が余すことなく聞こえる、といったレビューをみて、いつかは購入したいと考えていました。


最近になって、eイヤホンさんで、Ultimate Ears(以下、UEと略します)のカスタムIEMを取り扱いを始めるということを知り、しかも正式受注前のモニター販売(※モニター販売は、8月25日で終了し、9月7日からは正式販売を開始しています。)価格は、UE18Proなら、2万5千円も安い(ちなみに元のお値段がは189,800円也。それが164,800円です。大分安くなっているとはいえ・・・た、たかい、、、)、との記事を読み、俄然興味が沸き、本格的に購入することを検討したきっかけです。


カスタムIEMはオーダーメイドの為、高いのは仕方ありませんが、欲しいUEの18Proは財布と相談すると、正直厳しいのが現実でした。また、レビューをみると音質は素晴らしい、TF10Proの上位版のような印象で、TF10Proの音質が好みであれば、UE18Proもおススメ!とありますが、フィット感が完全ではないようで、何度もリフィットしている方のレビューをみて、(しかもその方は直接海外のUEと連絡を取り、リフィットされているようで、輸送時にトラブルもあったようです、、、)いくら音質が良くても、カスタムIEMなのにフィット感に満足いかないのはちょっとなぁ、、、という印象が拭いきれず、フィット感が抜群で、何かトラブルがあった時に安心して対応してもらえる国内メーカーで、もちろん音質にも満足でき、UE18Proより安いカスタムIEMを探しまわったところ、須山補聴器のFitEarへ辿りつきました。


さて、いよいよ本題に移りますが、まず銀座にある須山補聴器へ訪問すると、5Fへ案内され電話で予約した時に対応してくださった、上岡さんが試聴機とインプレッションの採取時に記入する同意書を用意してくれました。試聴は、予約した際にお願いしたMH334とMH335DWの2つになります。写真撮影の申し出をしたら、了承して頂いたので、撮ったのが以下です。


写真ではわかりづらいですが、左がMH334で、右がMH335DWになります。


同意書は以下の通りです。

※インプレッションの同意書は、一番最初に書いていましたが良く考えると、この日製作依頼をしなかったら、インプレッションを採取できないのだから、同意書は最後で良かったのでは、、、なんて思ったり(^^;)


試聴環境ですが、DAPはいつもの通りAK100、ポタアンには、SounDroid TyphoonをAK100と光デジタルで接続、アナログ出力はNIP-02SQを通しています。まず最初に、MH334を聴いてみました。


高域の伸び具合を確認する為に、女性ヴォーカルの曲を2曲程聴きましたが、十分に出ているといった印象で、SE535LTDと同程度かそれ以上に出ているといった印象です。中・低域については、低中域に2基のドライバーがあるだけに、低音は勢いとスピード感ある低音で迫力十分で、中域はヴォーカルの声が滑らかで綺麗に聴こえます。MH334の総評は、フラットで原音に忠実、やや中・低域よりな印象です。ただ、最近耳がIE800やSE535LTDのリケーブル等の音になれてきてしまっているせいか、それらに比べると抜群に音が良いという印象は持てませんでしたが、かなり好みでした。


次にMH335DWですが、MH334との違いは、基本はMH334をベースに低域の質感を高めるためにダブルウーハー(DW)化したモデルです。試聴した感想ですが、高域の伸び具合を確認する為に、MH334で試聴した曲と同じ女性ヴォーカルの曲を2曲程聴きましたが、大差無い印象でしたが、DW化されている影響か、気持ちMH335の方が上の印象でした。中・低域については、DW化されているだけに、MH334よりかなり強調されているのかと思いきや、試聴した曲では、むしろMH334の方が勢いスピードある低域で好みでした。もっと重厚で低域が強い、テンポがゆっくりな曲であれば、また違った感想になるのかな、と思いました。
※後で知ったのですが、MH335DWの他のレビューに、超低域の曲を聴いた際に本領が発揮される、はっきりと違いが分かる、とありました。


MH335DWの総評はMH334と比べるとやや高域が犠牲になっている、中・低域もMH334より上記の通り好みではありませんでした。また価格も21,000円の差があり、MH335DWだとUE18Proとあまり変わらなくなってしまう、という理由から、製作をお願いするなら、MH334だな、と方針は決まりました。


今回の試聴について、IE800の時もそうでしたが、結局試聴機ではあくまで参考で、試聴機は万人向け用にカスタマイズされているようなので、自分の耳のサイズにピッタリ合った完成品で聴いたら、また印象が変わると思っています。


試聴を終えて、いよいよ製作の依頼するかどうかの話になりました。上岡さんからは、「値段も高価ですし、他のカスタムIEMを試聴をしてから決めても良いですよ」と、と言って頂きましたが、インプレッションの採取をお願いするには、製作を決めないと、現状は採取してもらえない、ということでした。


かなり迷いましたが、色々カスタムIEMを調べた結果、最初に購入しようと決めていたのは須山さんのFitEarと考えていたし、他のを試聴してみたい気持ちはありましたが、試聴したら迷ってしまいそう(^^;)だったので、「MH334の製作をお願いします!」と言っていました(苦笑)


すると、「では、シェルとフェイスプレートの色の希望があれば、カラーリストの中から選択してください。またシェルに好きな文字を入れることもできますよ」と渡されたのがこれです。


サンプルのシェルもみせてもらいました。


後、シェルをはめているサンプル模型?も見せてもらいました。


シェルやフェイスプレートのカラーやシェルに入れる文字を考えているのとあわせて、インプレッションの採取がはじまりました。さすが、慣れているといった具合で、耳の穴にひも付きのスポンジの挿入を私と会話しながら、テキパキと進めていきます。スポンジの挿入が終わると、型を取るシリコンの注入をされるのですが、ちょっと気持ち悪く、耳にどろっとしたものが入ってくる感じです。注入が終わると、シリコンが注入されている耳からは、何も聞こえない状態になります。これは凄い!きっとカスタムIEMを装着すると、こんな感じになるのかと想像させられました。おおよそ5分位でしょうか。数分経過したら、固まったシリコンを取り出し、今度はもう片方の採取がはじまりました。このインプレッションの採取中、色々と面白い話が聞けたりしたのと、相手を退屈させないあたり、プロの仕事を感じました。
※ちなみに私の耳穴はTF10Proを長時間使い続けていると痛くなることから、小さい方なのだろうな、と思っていましたが、「小さくもなく、大きくもない、平均的」だそうです。


採取後、シェルとフェイスプレートのカラー、シェルに入れる文字を伝えて、インプレッションの採取と製作依頼は終了です。※私が選択したカラーと文字ですが、シェルとフェイスプレートのカラーは透明にし、文字は左に名字、右に名前にしました。


最後に完成までの時期と、お金や受け取りについて説明があり、出来上がるのには約1ヶ月程かかる見込みで、10月の第2週頃になるとのことでしたので、完成連絡が来たら須山補聴器へ訪問し、受け取る方法を私は選択しました。店頭受け取り以外は下記方法があるようです。


■お金の支払いや受け取りについて
店頭受け取り:商品を受け取った際に商品代 + インプレッション代込みの料金を支払います。
郵送:製作依頼をしたその日に、商品代 + インプレッション代込みの料金を支払います。


完成まで、約1ヶ月弱としばらく時間がかかりますが、気長に待つことにします。受け取ったら、試聴レビューをお届けします!あー楽しみだー!


余談ですが帰りに駅前の銀座ファイブB1階にある、とろろ屋 清兵衛でとろろご飯を堪能し、帰りました。美味しかったー。